承認欲求とのつきあいかた
活き活きと働きやすい職場を作りたいと願う一方で、
承認欲求が強く、自己中心的な行動をする人がいませんか?
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「わたしはこんなに頑張ってるのに!」努力への見返りを過剰に求め、不満を持つ人
「私ほどの人はほかにはいないはずなのに!」自分の意見に対する過度な承認や賞賛を求める人
「私は上司。だから慕って〜」立場を盾に、部下の行動を強要する人
「私はもっと大切に扱われるべき」自己評価が高く、特別扱いを要求する人
それぞれが、過剰な承認欲求により職場の雰囲気に影響を及ぼす例です。
これらは、自分でコントロールできない承認欲求が外に表れ、
職場の雰囲気に悪影響を及ぼしているのです。
また、承認欲求と近い言葉として「自己顕示欲」があります。
承認欲求と自己顕示欲には似ている部分もありますが、実は少し違います。
この違いを分かりやすくするために、例を交えてお話しますね。
まず、「承認欲求」は「他人に認めてもらいたい」という欲求です。誰かに「あなたのことを認めているよ」「あなたは価値があるよ」と言ってもらうことで満たされます。例えば、仕事で努力していることを上司に褒めてもらうことで、「自分は頑張っている」「役に立っているんだ」と感じて満たされるのが、承認欲求です。
一方で「自己顕示欲」は「自分をもっと見てほしい!」という、自分をアピールしたい気持ちです。他人に注目されることで、自分が満たされるので、少し自己中心的な要素が含まれます。たとえば、SNSに毎日のように自分の写真や私生活を投稿して「いいね!」がつくと満足したり、自己紹介の場で自分の経歴や実績をたくさん話して「すごいね!」と言われることを楽しむような感覚です。
同じプレゼンでも、承認欲求と自己顕示欲で行動の意図が変わります。
プレゼンを一生懸命に準備し、「お客様に少しでも役立つ情報を伝えたい!」と考えて取り組んだ場合です。この場合、プレゼンの目的は相手を満足させることであり、評価やお礼を言われると、「自分が役に立てて嬉しい!」と感じて承認欲求が満たされます。
一方で、「このプレゼンで自分がいかに優秀か、注目してもらおう!」という気持ちが強くてプレゼンに臨む場合です。この場合は、相手に役立つかどうかよりも「自分が目立つこと」に重きを置いており、プレゼン後に「すごいね!」と言われたり拍手されると、自己顕示欲が満たされます。
承認欲求はどちらかといえば受け身で、「認めてほしいな…」と心の中で思いながら、周りからの評価を待つところがあります。でも自己顕示欲はもっと積極的で、「もっと注目されるように自分をアピールしよう!」と自分から動く傾向があります。例えば、自己顕示欲が強い人は、自ら手を挙げて人前で話したり、SNSで毎日のように投稿を続けるかもしれません。自分を見てもらうために積極的に動くのが特徴です。
友人との会話でも違いが表れます。承認欲求が満たされると、相手に「その考え、いいね!」「すごいね、尊敬するよ!」と言ってもらうことで安心する感覚です。
一方で自己顕示欲が強い人は、会話の中で自分の意見や経験を前面に出して話しがちです。「昔、こんなすごいことをしたんだよ」とか、「私の考えが一番正しいから聞いてほしい!」といった形で、話の中心に自分を置くことがよくあります。
このように、承認欲求と自己顕示欲はどちらも「他人に認められたい」という気持ちからくるものですが、求めるものと行動が少し違うんですね。それぞれがバランスよく働くと、良好な人間関係や自己成長にもつながります。
今回のまるやま塾では、周りの人にある「承認欲求」と自分のそれを説明したり分析したりして、より承認欲求とのうまいつきあいかたを考えます。そして、承認欲求そのものは悪いものではないと理解したうえで、うまく活用するにはどうしたらいいか?について、意見交換したいと思っています。
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