介護予防重視もすぎると劇薬になる
日本は今、高齢化率28.4%です。
4人に1人以上が65歳を超えた人ってことです。
見渡してみてください。
3人が64歳以下の景色が見えますか?
実感、わきますか?
あんまり湧かないかもしれませんよね。
だって、要介護の高齢者は
別のエリアでケアを受けているから。

「高齢になることがリスク」

これは生命保険会社のキャッチコピーです。
介護がめちゃ負担だから
保険に・・・ってことですね。
その負担はお金で解決できるから
保険に加入して準備しませんかということです。
ただ、心配なのが2つ。
加入はできるけれど保険がおりるかどうか
また、
お金があってもサービスがあるかどうか
つまり、
介護をお金で解決しようと思うなら
もうすこし別の準備がいるんじゃないかな?
ということです。
これについてはまた別の機会に書いていこうと思います。
そう、
だから、介護予防が大切。
介護が必要にならないようにと必死です。
でもこれがすぎると・・・劇薬になります。
人間だれしも老化します。
生まれた瞬間から老化が始まります。
使える体は、やがて使えない体になるものです。
介護が必要にならないようにっていうのは
それを否定しているってことです。
だから
親の介護はイヤ。
ひとり平均10年続くという介護期間、
両親だとダブルになり、
ずれたらさらに長期間になり、
先の見えない介護と仕事と子育てと・・・と
あぁ、こどもにこんな思いをさせたくない。
そんな親を見ていると、こども自身が
将来こどもをつくりたいと思わなくなる。
なんだか変な時代ですよね・・・
予防がすぎると老いた自分の否定がすぎる。
なっても困らないようにって考えればよいのに
なぜか、
「ならないように」「ならないように」とばかり
考える。
予防の本質は
ならないようにすることと
なっても困らないようにすること
この両方を並行して進めることことです。
あなたの住んでいる町は
この両方がきちんと計画的に戦略的にすすめられていますか?
多くの自治体は
「予防」の旗を掲げるだけで
予防すらできていない町が多くあります。
その町に住み続けていたら
あまりうれしくない未来が待っていますよ。