こんにちは まるやまです。
わたしが福祉にふれたきっかけをお話してもよいですか?

あれはバブルがはじけとんだ頃の話です。
生命保険会社で営業をしていたわたしは
ちょっと働いたらお金もらえる!などと若気の至り真っ最中で
そんないけいけテンションで仕事をしていました。
売上も順調、部下もついて、
現金支給のボーナスの袋は立っていたりして
最年少所長といわれたりして、まさに天狗でした。

ある日、出会ったご家族から保険の申し込みをいただきます。
お父さんには5000万円、お母さんには養老保険
こどもさんには学資保険。あのころはこれがふつうのパターンです。

お父さん、お母さんはトラブルなく手続きがすすんだのですが
こどもさんはだめでした。
「謝絶体」っていって保険に入れないという理由です。

(あら だめだった ま、学資保険だからなー
ま、それほどダメージないか・・・)

そんなかんじで手続きにお家へ伺ったのです。
状況をお伝えしたらご両親はひどくおちこんでしまって

(そんなに保険に入りたかったんだろうか たかだか学資保険じゃん)

それでもなにかあるのかなと思って、聞いてみたのです。
「なにか気になることがありますか?」と。

すると

「ふつうの暮らしがしたいだけなんだけどな…」

は?

ふつうのって?

よく聞くと、子どもさんは心臓かなにかに障害があって
(ちゃんと告知してもらっていたのですが)
わたしはすっとばしていたことを思い出しました。

あぁ・・・

障害があることで日々のことで精一杯。
ふつうの暮らしがしたい。。。というのをひたすら聞いたように思います。

帰り道、、とてもからだが重たかったのを覚えています。

わたしはいったいなにをしてきたんだろう
お金とかおもしろいからとか、自分のことばかりで
人がふつうに生きることにまったく何もできない自分が
どんなにあさはかだったか。自分の小ささと愚かさと
情けなさと軽さ。書ききれないほどの衝撃をうけたことを覚えています。

ふつうの暮らし

その人にとってしあわせという価値をもたらす
ふつうの暮らし

それを実現できる仕事をしなければ。

そう考え、その帰り道に本屋さんへ行きます。
(いまならインターネットで検索すればいいんだけどね)

「社会福祉」のあたりでうろいろしていたら
できたばかりの資格「社会福祉士」を見つけて
これだな✨と直感。

資格をとるには大学で単位をとり、実習に行き、
国家試験が必要というのがわかったので
福祉系の大学で通信制を(これも本屋さんで)調べて
さっそく申し込みをします。仕事もやめました。
アルバイトに変えて、勉強に力をいれる日々にしたかったからです。

それが20代なかばのわたし。
そこから数十年。
考えてみるとその「ふつうの暮らし」を実現するという軸は
今もまったく変わっていません。
時代のほうがどんどん変わっていって
福祉にまったくほど遠いだろう、
一般企業に、いよいよ福祉が必要な時代になりました。

もっとふつうに
あたりまえに働く、あたりまえに笑う、
あたりまえに頑張る、あたりまえに汗をかいて
もっと自由になれるはずだ。
そういう社会をつくらなければと思うのです。

この数ヶ月、仕事のすすめかたの軌道修正をおこなってきました。
今なにがしたいか も大事だけれど
今なにがもとめられていて
私になにができるだろうか をいちばんに考えたい。

そして、その軸に あの
ふつうの暮らしがしたいだけだというあの言葉がある。
きっとこれからもそこは変わらずに持ち続けたい。

これが、わたしの軸。
これがぶれたら おかしななところへ行ってしまうので
見える景色が変わるだろう。

長い話を読んでいただいてありがとうございます。
というわけで、

ふつうの暮らし、あたりまえの暮らしを実現するために
企業の職場風土と世代間コミュニケーションの提案、
そして、医療福祉業界のしあわせづくりにこれからもがんばります!